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マンホール族 道端に突如現れた、「マンホールの小さなお部屋」たち

道路のあちこちにある丸いもの。マンホール。どうってことのないマンホール、普段なら気にも止めないマンホール。でもそれが“普通じゃない”マンホールだったら? 

イタリアはミラノの南にある町、ローディ。小さなこの町のマンホールに突如現れたのは、小さな小さなお部屋だった。
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いまにも料理ができそうな小さなキッチンに、本当に水が出てきそうなシャワー室、お洒落なハットが掛かる廊下。ついさっきまで誰かがいたかのような気配さえも感じ、生活感が溢れる。

D.I.Y.なホームレスがリノベーションしたのか? それとも新型ホテルだったり…?
いろいろな考えが頭をよぎるが、答えを言ってしまうと、アートインスタレーション作品なのだ。

現在は使われなくなったマンホールを小さなお部屋に改装したのは、イタリア人アーティストのBiancoshock(ビアンコショック)。タイトルは、「Borderlife(ボーダーライフ)」だ。

これまでも、パックマンのフィギュアを通りに置き、「僕は貧しいパックマンです。お腹が空いています。助けてください」とメッセージボードを添えたり、バスを待つ人々のストレスを和らげるため、バス停にバブルラップ(梱包に使うあのプチプチ)を置いたり、通行人が思わず足を止めてしまうようなアート作品を手掛ける、ユーモアとアイロニーたっぷりのストリートアーティストである。
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そして、今回も間違いなく通行人を困惑させ、驚ろかせ、不思議な気持ちにさせるだろう、マンホール作品たち。
部屋のコンパクトさが可愛らしい印象だが、その裏には意外なメッセージとコンセプトが隠されていた。

作品アイデアの下敷きとなったのは、東欧ルーマニアの首都ブカレストにいるマンホール・チルドレン。市内の地下を家とするホームレスキッズたちのことだ。日本でもテレビなどで、彼らの日常やみんなをまとめるボス(通称“ブルース・リー”)が紹介されたことも。

幼き者たちが家なき子となった原因は、1989年の共産主義独裁政権の崩壊。独裁者ニコラエ・チャウシェスクが推進していた人口増加政策により多くの子どもたちが生まれたが、生活苦から家を追い出されたり、自ら家を出る者が増え、路頭をさまよっていた。

路上は寒いため、次第に少しでも暖かい下水道に住み着くように。その子どもたちが大人へと成長、そして子どもを産むことを繰り返し、その結果現在でもおよそ600人の住人が共同生活しているといわれている。
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その地下に蔓延る問題は何も不衛生なことや貧困だけではない。住人の多くは、麻薬中毒者でなんと全員がエイズ感染者、4分の1は結核患者。注射針を使い回し、体を温めるためにシンナーを吸う。劣悪で不健康な環境下だが、犬や猫を飼い、ダンスミュージックをかけ、必死に生きている。

ビアンコショックは、「マンホールにある小さな部屋=生活の場」を自らの芸術作品で視覚化することによって「ある国では地下空間で過酷な生活を送る人たちがいること」を鑑賞者に伝える。

本作品「Borderlife」のコンセプトはずばり、「If some problems can not be avoided, make them comfortable.(避けられない問題があるのなら、それを心地いいものに変える)」。マンホールのような場所で住まなくてらならない状況にある(避けられない問題)のなら、少しでも住みやすいように(心地いいもの)努力してみる。
「郷に入れば郷に従え」ではないが、過酷な生活を余儀なくされる人々の精神や問題を映し出しているようだ。

そういえば、三つの部屋とも床まで見えない。上から見たらどうなんだろう、とついついもっと奥まで見たくなってしまうが、この作品の裏に隠された思惑を知ったあとでは、未だ貧困にあえぐ人たちがいる社会の奥深い闇や、先の見えない問題を暗示しているかのように見えてくる。

メッセンジャーが運ぶのは?命を守る「セーフ・セックス」

サンフランシスコとブルックリンのメッセンジャーたちはいつもと違うモノを運んでいた・・・それは、「必ず1時間以内に」という使命のもと、彼らが届けたのは、「セーフ・セックス」。
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はっ、としたその時にはすでに遅し。今日に限って“それ”を切らしちゃってる。せっかくのムードも台無し、近所のデリ(日本のコンビニのようなもの)に走るなんてのも、なんだか情けない。だからといって「もうじゃあなくていいか…」じゃあ、ジェントルマンの名が廃る。ムードとモラルの狭間で揺れる殿方を救ったのは、メッセンジャーたち。そう、彼らは「コンドーム」をデリバリーしている。

「バレンタインの前後2週間、無料でコンドームをデリバリーしまーす!」と、大胆なサービスを展開したのは、ロスに拠点を置くL.Condoms、コンドームカンパニーだ。コンドームの無料配布などは度々あるものの、「わざわざ、1時間以内に自宅まで届けてくれる」というのは初じゃないだろうか。
 
アメリカ全土でサービスを展開するが、コンドームのデリバリーが利用できるのはサンフランシスコとブルックリンだけ。ロス拠点で、なぜ、ブルックリン?理由は一つ、「メッセンジャーが多いから」。(ブルックリンは、アメリカのどのエリアよりも“愛の行為”が盛んに行われているから、と報じるメディアもあった…。)

バレンタイン・スペシャルの期間限定のサービスだったが、実は普段から「コンドーム・デリバリー」は行われている。“必ず1時間以内に配達”は一緒だが、配達料金5ドルをチャージ。

「うちのコンドームを使ってくれれば生命を一つ救うことができるので、“愛の行為”が多いほど願ったり、です」。電話越しにも笑顔が見えそうなトーンで話すのは、Talia Frenkel(タリア・フレンケル)、L.Condomsのファウンダーだ。
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「WHOによると、世界的に、性病が生殖可能年齢に達した女性にとってNo.1の死因だって、知ってた?」
 もともとは、売れっ子のフォトジャーナリストだったタリア。国連を相手に世界を飛び回っていたほどで、2008年にアフリカを訪れたのもその仕事だった。

「国際連合からの要請で、HIV/AIDSに苦しむ女性を撮るべくアフリカへと向かったわ」。その時に目の当たりにしたのは、多くの女性がコンドームのないセックスによるHIV、性病感染で命を失っているという現実。

「一人がL.のコンドームを一つ購入すると、L.のコンドーム一つがアフリカに送られます。これは、20人に一人がL.のプロダクトを使ってくれれば、アフリカにおいてHIVや性病の感染/死亡率の最も高い3ヶ国に、コンドームを普及させることができる。つまり、セーフ・セックスを行えないがゆえに死に至る人を助けることができる」

セーフ・セックスが必要なのは、先進国の女性だけじゃない。世界中のすべての女性だ、とタリアたちは考える。それを実現させるには、自分たちの会社のプロダクトを使ってもらうのが必須。だから、「多くのコンドームを使ってもらう」ために、ユニークなサービスを展開させてきた。

特筆すべきは、先程から語っているデリバリーともう一つ、「コンドーム自動お届けサービス」。これは、アメリカ全土で可能なのだが、簡単にいえば雑誌購読のようなもの。「L.コンドーム定期購入」を申し込めば、毎月必ず自動でコンドームが届くというサービス。買い忘れとはおさらばだ。
リピートはよいプロダクトがあってこそ。高いデザイン性に高品質(グリセリン・防腐剤不使用、パッケージはすべて再生紙)を徹底した。

それから、「コンドームって、いくつになっても買いにくいものですよね。若い頃もそうだし、“いい年”になってくると『この人たち、まだセックスするんだ』なんて、レジの若い子に思われているんじゃないかって邪推してしまうし。もちろんセックスは素晴らしい行為ですけど『これからセックスします』という意思表示、やはり少し気恥ずかしいものですよね」。大きな社会貢献を生むにも、まずは第一消費者たちの「あったらいいな」を叶えることからです、とタリア。
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「いいプロダクトといいサービスがあれば、たくさん使ってもらえる。愛の行為が多ければ多いほど、寄付ができる。愛の行為がなくなることはないから、とってもサステナブルでしょ?」

バレンタインズデイは、思ったとおりいつもの何倍も注文が入った。L.CondomsのLは、LoveとLife。1 Love saves 1 Life、愛が命を救う、ということか。
 

元フォトジャーナリストによる最高品質のコンドームとジェントルマンたちの思いやり、そしてそれを支えるメッセンジャーによって、サンフランシスコ、ブルックリン、そしてアフリカに、いつもより多くの「セーフ・セックス」が届いたバレンタインズデイだった。
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有名ブランドのレザーは“Leather king”というイカした親父が提供している。

Chrome HeartsやRalph Laurenなど、有名ブランドのレザーはどこから来るのでしょうか?
ニューヨークの「Libra Leather」は数々の大手メゾンが信頼を寄せるレザー専門店の一つ。そしてここのオーナーこそ、自らを「Leather King」と名乗る男。
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Mitch Alfus(ミッチ・アルファス)、とんでもなくイカした親父なんです。
「タバコは好きじゃないんだ。味が嫌い。でも何か口に入れてないと落ち着かなくてね」とくわえた葉巻きがよく似合う。

Leather Kingと呼ばれる男には、その名にふさわしく、言動、ポリシーのすべてに趣があるのです。
「誰がLeather Kingって呼びはじめたか?俺だよ。それからみんなが呼びはじめたのさ」。葉巻きの煙に覆われたその姿は、誰だってそう呼ばざるを得ない迫力に満ちています。

いまでこそ、Leather Kingの名にふさわしい風貌の彼ですが、以前はさわやかなイメージのテニスプレイヤーを目指していたこともあったそうです。しかし、テニスでは十分な稼ぎが持てないと、1997年、彼は父親がデザイナーとして拠点を置いていたアルゼンチンへと渡りました。
 
南米で過ごした2年間、そこで味わったパイプや伝統は、彼のレザーへの情熱を強く刺激したのです。そうして南米から返ってきた後、彼はファッションデザイナーにレザーを売る仕事をはじめました。
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しかし、当時の業界で使われていたレザーの質に疑問を感じた彼は、より良いレザーを求めてヨーロッパを旅することを決意。そしてそこで待っていたのは、布地のようにドレープができたり、もっと幅広いデザインを展開できるようなレザーとの出会いだったのです。以来30年以上も、Libra Leatherはイタリアやスペインから仕入れた上質なレザーを全米に提供し続けています。

彼が世界中から集めてくる多種多様なレザーに惚れ込むデザイナーは数多く、Chrome Heartsのデザイナーであるリチャード・スターク(Richard Stark)もそのうちの一人。「リチャードがChrome Heartsを立ち上げる前から友達だよ。彼が創った最初の革製品は俺のところのレザーなんだ」と、Chrome Heartsファンにはたまらないレア話も。
 
バイク好きのリチャードからバイクを教わって一緒にツーリングに行ったり、リチャードの友達を紹介してもらったりと、よく遊んだそうです。

「彼は俺の探してきたレザーに感謝してるし、俺も彼の想像力を尊敬しているし感謝しているよ」。そう語る彼の腕や指には、Chrome Heartsのジュエリーが輝いているのです。

しかし、そんな強面な印象の男もプライベートの顔は別。現在60歳の彼は、驚くことに24歳の息子、22歳と5歳の二人の娘の父親でもあるのです。
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「オフの日には5歳の娘がやりたい遊びに付き合うよ。彼女と過ごす時間が一番大切なんだ」と、それまでとは打って変わった優しい笑顔を見せるのです。とはいえ未だ現役で、現在は25歳のガールフレンドと交際中なのだそうです。

「彼女とはイベント会場で出会ったんだ。インタビューアーとして俺にインタビューしてきてさ、どこから恋愛が生まれるかはわからないものだよね」と照れくさそうに話す彼。春夏秋冬と季節や気温に関わらず365日レザーを縫い、家やオフィスのインテリアにまでこだわるのレザーアイテムを揃える彼だが、オフィスの窓際には愛する子どもたちの写真が飾られています。
 
好きなモノをとことん慈しみ、周囲に多くの愛情を注ぎ、自らをLeather Kingと呼ぶ男。
その生き様は、まさにKingそのものです。

自動運転車は、自動車関連ビジネスを崩壊させる?

自動車メーカーやハイテク企業は、自動運転車が普及すれば交通事故が減ってバラ色の未来が訪れると夢見ているようですが、全員が勝ち組になるとは期待できません。

家計は楽になるでしょうが、メーカーの販売台数は激減し、保険会社にも悪影響が及ぶ可能性があります。

完全自動運転車が普及し、ウーバー・テクノロジーズのような配車サービスを使ってスマートフォンで呼び出せるようになれば、多くの消費者は自動車を所有しなくなるかもしれません。1家で2台所有している先進国では、その数が1台に減る可能性があります。

そうなれば家計は懐が潤います。米国の家計では通常、自動車は2番目に大きな買い物ですが、9割の時間は稼動していません。
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一方で自動車メーカーは苦境に陥る可能性があります。バークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は昨年のリポートで、米国の自動車販売は向こう25年間で40%減少すると予想しています。

それによると、米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターは、米国およびカナダの組み立て工場を合計で現在の30カ所から17カ所に減らす必要に迫られ、約2万5000人の労働者が失業すると予想しています。

メーカーは現在、販売台数減少による減収を運送関連サービスの収入で補おうと動き出しています。

フォードとジャガー・ランドローバーは、自動運転車ではありませんがカーシェアリングの実証実験に乗り出しています。自動運転車と組み合わせれば、こうしたアイデアに弾みがつくかもしれません。GMは配車サービスの米リフトの株式10%を取得しています。

しかし米国で「L4」と呼ばれる完全自動運転車への移行に時間が掛かるようなら、メーカーにはその間、思いがけない利益が転がり込むかもしれません。

L4の一段階手前である「L3」技術は人が運転に関わる必要がありますが、交通渋滞への対処や事故回避のためのブレーキ、適切な車間距離維持、駐車などは自動で行います。これらの機能を備えた自動車は値段設定が高くなり、特に高級モデルでは収益性が高まりそうです。

グーグルは自社の自動運転ソフトウエアを世界中の自動車メーカーにライセンス提供する可能性があります。アップルは口が堅いですが、採用している人材から察するに、アップルブランド車の導入を計画している可能性がります。「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」のように、製造は外注するかもしれません。

タクシーやバス、ウーバー、配達トラックの運転手は負け組です。ミシガン大学のエコノミスト、マーティン・ツィマーマン氏の試算では、米国だけで労働人口の2%近くに上る260万人の職が失われる恐れがあるそうです。

自動運転車が広く普及して事故が防げるようになれば、自動車保険も悪影響を受けるでしょう。スイス再保険のシニア・バイス・プレジデント、ケート・ブラウン氏は最近、自動運転車に関する会合で、欧米で自動車保険の保険料が急減し、大打撃を被るとの見通しを示しています。

さて日本ではどうでしょう?
アメリカの事例ですが、そのまま日本に当てはまる可能性はあります。

事故は減って良いのですが、それに関わる人たちの職がなくなる・・。
いつの世も、文化の発展には淘汰される物があるのは仕方のないことなのでしょうか。
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ベッキー本名は「レベッカ」とカミングアウト 3カ月ぶりに涙のテレビ復帰 

ゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音さん(27)との不倫疑惑報道で、休業していたタレントのベッキー(32)が13日に放送されたTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演し、復帰を果たしました。
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ベッキーは涙ながらに騒動について語り、川谷さんのことを「男性」と呼び、「“男性”とお話することはありません」と、名前では呼びませんでした。

テレビ登場は約3カ月ぶり。番組ディレクターが茨城県で農業生活をするコーナー「ひとり農業」のロケでSMAPの中居正広さん(43)とひざを付き合わせてのトーク。

ベッキーは川谷夫人(当時)に、「騒動後すぐに」、直接「1対1」で謝罪を申し入れていたことを告白。夫人は、「“男性”と私と奥様でならいい」と川谷さんを交えた3人で会うならいいと、伝えてきたそうです。

しかし、ベッキーは夫人との1対1にこだわり、「男性とは縁を切ったつもりなので、できたら1対1」とお願い。一度は直接謝罪が流れたことも明かしました。

その上で、ベッキーは「来週、奥様に謝罪できることになったので」と川谷さんの妻(当時)に直接謝罪できることになったことを涙を浮かべ語り、「男性とお話することはありません」と語りました。

番組によると、直接謝罪は5月2日に実現した模様です。

この日のラテ欄には、「でも約束だよベッキー!今日はウソついたらダメだよ」と紹介文が。中居さん自身も番組内でベッキーに対し「一つだけ。きょうはウソついたらダメだよ」と忠告。ベッキーが「週刊文春」の発売前日の1月6日に、質疑応答なしの“会見”で、不倫を否定し友達関係を強調した「ウソ」についてアドバイスしました。

また11日には自身のツイッターでは本名をカミングアウト。

この日、ネット上で「レベッカ、再結成か!NOKKOソロライブで復活!19年ぶり演奏披露」のニュースが流れたことを受け、「私の本名と同じだからどきっとしました。」とお茶目にコメント。本名が「レベッカ」であることをカミングアウトする形となりました。

何はともあれ白紙に戻って元気に頑張ってほしいですね。
ベッキーに涙は似合いません。
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新感覚図書スペース「COMMON EBISU」 読んだ感想を書くことが出来る

恵比寿ガーデンプレイス内に今年4月に新しく設置された図書スペース「COMMON EBISU」
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フロアの一角に1つの本棚と複数の椅子やソファが並べてあるシンプルな空間です。「みんなが読み終わった本で作る」をコンセプトとしており、本棚もたった1つだけです。

ゆえに本も新しい本が置いてあるわけではなく、基本的に寄贈されたものです。オープン時間は平日午前11時から午後10時で、割と遅くまでやっています。

上の写真の本棚は「感想文庫」と命名されています。なぜ、その名前が付けられたかと言うと、本を借りた人は返すときに裏表紙に貼ってあるカードに読んだ感想を書き込むことができるからです。
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ちなみに上の感想は百田尚樹さんの「夢を売る男」という本の裏表紙です。2行程度で感想が書いてあります。読売新聞の記事によると、もともと、この感想文庫は恵比寿の地域情報を取り上げるインターネットサイト「恵比寿新聞」編集長の高橋賢次さんが、恵比寿ガーデンプレイスから依頼を受けて考案したものだそうです。

本を借りた人はカードに、読んだ感想を書き込むことによって本を通して知らない人と文通しているような感覚を持つことができるのが狙いです。この感想文庫の手法ですが、思いつきそうで思いつかないアイディアだなと思いました。

この感想文庫は設置されているのが大都会の恵比寿なので、感想を書いた人の顔があまりイメージできないかもしれませんが、もしこれが地方の小さな街の図書館で実施されたら、エリアが狭いので、本当に文通しているような感覚になるかもしれません。

古典的といえば古典的な方法ですが、本の裏表紙を通して人と人とが繋がる素晴らしい手法だなと思います。
都会でこのようなシンプルなスペースがあるのは、新鮮ですね。

最近シャッター商店街にコワーキングスペースを作った友人がいるのですが、図書館では借りれない本ばかり置いているので、このCOMMON EBISUを紹介したいと思います。

新しい繋がりが期待できそうですね。

「夫と一緒にいるのもイヤ」「性欲の塊に見える」…産後豹変する妻たち

夫に嫌悪感を抱き、性生活など考えられなくなる。

女性の出産後に訪れることのある夫婦の危機、テレビ番組で“産後クライシス”と名付けられたのを契機に、ここ2、3年、雑誌で特集が組まれるなど関心が高まっています。

一定期間を過ぎれば元に戻るケースも多いのですが、深刻なケースでは妻がセックスを拒否し続けて離婚につながる場合もあるとされています。待望の赤ちゃんに恵まれ、幸せいっぱいのはずの夫婦に何が起きるのか。
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 ■「しゃべるのも苦痛」と夫の帰宅前に就寝

 「出産後、夫としゃべるのも苦痛になった」

さいたま市の会社員、山崎由希さん(28)=仮名=は、2人目の子作りが難しい状況と心境を吐露。「出産前は2人で出かけたり、食事したりすることがとても楽しかったのに、今は考えられない」

長男(2)を都内の実家近くの病院で出産し、生後1カ月を過ぎた頃、自宅に戻ったそうです。しかし、そのときから夫の隆さん(31)=同=と過ごす時間を息苦しく感じるようになったとのこと。

仕事から帰った隆さんが由希さんとコミュニケーションを図ろうと「今日はどうだった?」と話題を振っても、由希さんは子供を抱いたまま「普通だよ」とそっけなく返事をするだけ。隆さんと接触するのを避けるため、夜は隆さんの帰宅前に寝るようにしています。

由希さんは「初めての育児でいっぱいいっぱい。子供のことを第一に考えなければいけないのに、夫のことも考えるのは無理」。一方、隆さんはこうした由希さんの態度を「(出産前と)別人のようだ。子供のこと以外の会話がほぼなくなり、2人きりの時間を過ごすこともなくなった」と肩を落としています。

由希さんは「半年ほど前から2人目がほしいと思うようになったが、このままではずっと無理だと思う」。隆さんも「もう俺のことは好きじゃないのかな。拒絶されるのはさすがにつらい」と悩みは尽きない模様。

 ■育児と家事でへとへと

「夫に子育ての相談をしても無関心。私が仕事から帰った後も育児や家事でへとへとなのに、求めてくる夫が性欲の塊のように思える。2人目が欲しいけど、できそうにありません」

 こう話すのは、東京都の会社員、岡本結子さん(28)=仮名=です。

平成24年秋に同い年の夫と結婚し、1年後に長男(1)を出産。互いの仕事の都合で妊娠中から別々に生活していた上、結子さんが産前産後に5カ月も実家に帰り、夫のいない生活に慣れてしまっていました。
ようやく家族3人の生活を始めたとき、夫は家事をせず、結子さんは「世話しなければいけない相手がもう1人増えた」と負担感を覚えたそうです。

気が付けば、もう3年もセックスをしていない状況。「今は子供がいるから一緒に生活しているが、2人っきりになったらどうしていいか分からない」

ただ、ご主人が一方的に悪いとも言えないようです。結子さんは「夫は家事ができないから」と頼もうとしないそうです。せっかく乾燥機や食洗機といった便利な家電をそろえたのに「電気代を少しでも節約して教育費をためたい」と使わず、自分を追い込んでいる面もあるようです。育児で手一杯になり、周りが見えなくなっている可能性もあるといえます。

■出産で母性にスイッチ

夫婦が危機的状況となる期間は、人によって1年や2年など差があります。厚生労働省が平成23年、母子家庭の実態を調査した「全国母子世帯等調査結果報告」では、離婚時の末の子供の年齢は「0~2歳」が最も多く35・1%を占めました。その次が「3~5歳」の20・9%。子供が小さいときほど、離婚を選択する夫婦が多いことが分かり、因果関係を指摘する意見もあります。

「妻の変化にショックを受けた夫が、寂しさから浮気に走ることもある」と話すのは、育児工学が専門の小谷博子・東京未来大准教授。「浮気が原因で離婚に至ると大変」

小谷さんによると、女性は出産を経て母性のスイッチが入り、目の前の赤ちゃんに集中します。
そのため、24時間ずっと緊張状態が続く生活に疲れ、夫にまで気を配れなくなります。また、女性の母乳の出をよくするホルモン、プロラクチンは排卵を抑制し、授乳を続けている間は次の子供ができない仕組みとなっています。

このホルモンが分泌されている間、性欲がなくなるのが一般的。小谷さんは「産後の女性が夫に嫌悪感を抱くのは、生物学的にみても当然のこと。赤ちゃんを守らなくてはという意識が強くなり、夫は『外から雑菌を持ち帰ってくる存在』になる」と断言しています。

妻が夫を「気持ち悪い」と拒絶するのは、一時的な性欲の低下が原因で愛情が冷めたのではありません。夫婦の危機を乗り切るには、産後に性欲をなくす女性が多いと、夫婦が予め知っておく必要があります。

妻の愛が冷めたと早とちりして他所で性欲を解消しようとすると、離婚の危機もあり得ます。夫も家庭が大事なら、赤ちゃんがいる間は我慢のしどころといえそうです。

男女の身体的機能の違いは、お互いがよく理解していないと、大変なことになってしまいますね。
とかく男は単純ですが、長く夫婦円満でいるには、上記のようなことを知る事だと納得しました。
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トランプ氏が米大統領になってしまうのか?指名確実!

ペンシルベニア州選出の民主党上院議員ボブ・ケーシーは、アメリカ政治の断層の上に住んでいる。彼は「トランプ」という揺れに特に敏感だが、11月には地震になるのではないかと恐れている。

「心配だ。ドナルド・トランプに勝つのは、さほど簡単ではないだろう」
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ケーシーは、中絶に反対し銃規制に賛成するカトリック信者。一方で彼は古参の民主党員でもあり、最近の民主党の政策も支持する。労組に親和的で、貿易のグローバル化を懸念する。そして社会保障、高齢者医療保険、オバマケア、同性婚に賛成する。

の組み合わせは成功した。ケーシーは2012年に再選した。ペンシルベニア州で民主党の上院議員が再選したのは50年ぶりだった。その年にやはり再選したオバマ大統領よりも多くの票を得た。だから彼はペンシルベニア州の人々をよく知っている。

ケーシーは、民主党候補になることがほぼ確実なヒラリー・クリントンが、フィラデルフィアと郊外の都市で多くの票を得ると見込む。彼の地盤で、住民の所得が比較的低い北東部のスクラントンでも勝つだろう。

「問題は西だ」。不況で打撃を受けた産業の雇用が回復していない地域に、かつて「レーガン民主党員」と呼ばれた人たちが大勢住んでいる場所のことだ。

ケーシーは言う。「私たちはトランプを真剣に受け止めなければならない」

その通りだ。ドナルド・トランプが本当に大統領になる理由は、以下の通りだ。

■「経済か、バカか」

これは、ビル・クリントンの1992年の大統領選挙で、政治評論家ジェームス・カービルが生み出した有名な言葉だ。

この言葉は、トランプの可能性を示す言葉でもある。ケーシーの懸念や、何度も言及されているアメリカ中産階級の低迷、そしてさらなる景気減速の可能性を考えてみるといい。

トランプの浮上そのものが市場を揺るがす。もしかすると既に揺らいでいるのかもしれない。しかし、だからといって、ヒラリー・クリントンがオバマ経済の「現職」の役割を逃れられるわけではない(不可能ではないかもしれないが)。

■分裂した民主党

バーニー・サンダース上院議員は7月、フィラデルフィアの民主党全国党大会まで、予備選を戦い抜くと決めた。1980年にジョン・F・ケネディ元大統領の末弟、故エドワード・ケネディ上院議員が演じた役割、つまり、他人のショーに出演してスターの役割を演じることにしたのだ。この年のケネディは、在任中の大統領ジミー・カーター以上に注目を浴び、カーターが共和党のロナルド・レーガンに敗北する前兆となった。

失意のケネディ家は終盤しぶしぶカーターを支持した。自分たちが長いこと支配してきた民主党への忠誠心が残っていたからだ。しかし、サンダースの支持者にそのような忠誠心はない。サンダースはもともと民主党員ですらなかった。彼らはソーシャルメディアの力で、バーニーが何を言おうと自分たちだけで全国党大会を行って、何でもやりたいようにできてしまう。

■共和党の弱点

複数の共和党員とニューヨーク・タイムズの保守論客デビッド・ブルックスらは、共和党員が今、「赤狩り」のマッカーシー旋風を巻き起こして全米を混乱に陥れたジョセフ・マッカーシー元上院議員を迎えているのだと警告している。トランプを拒否したり、後世の怒りの評価に耐えられるよう対処すべきだという。絶対にトランプを支持しないと誓う共和党員もいる。

しかし、レイン・プリーバス共和党全国委員長ら共和党指導者は、歴史の中で自らが占める位置より、当面の平安を維持することで頭がいっぱいだ。前ユタ州知事ジョン・ハンツマンら迎合的な人々は、トランプを指名することに特に問題はないと言っている。

共和党は「マッカーシー打倒」の最後のチャンスを逃した。マッカーシー上院議員を引きずり下ろしたのは、当時まだ目新しかったテレビ中継だった。そこに現れたマッカーシーの姿に人々が失望したからだった。仲間の共和党員が引きずり下ろしたのではなかった。

5月3日の夜に予備選から撤退を表明したテッド・クルーズ上院議員が、支持者のキリスト教福音主義者の強硬右派たちに、「11月に共和党に投票するな」と勧めるだろうか? いや、彼は沈黙して2020年への機会をうかがうだろう。

■ジャーナリズムの弱点

2つの原因がある。一つは誤った比較だ。記者たちはトランプの過去、特に彼の事業活動と私生活をまだ完全に明らかにしていない。しかしすぐに明らかになってクリントンと比較される。その結果、トランプの選挙戦は楽になるだろう。

第二は、視聴者に迎合するメディアの姿勢だ。トランプがホワイトハウスに近づき、彼が凶暴になり、トランプの敵が追い詰められるほど、スマートフォンとテレビに釘付けになる目玉の数がどんどん増える。

それはトランプが、巨大な「無料」メディアを手に入れるということを意味する。

■「現職」ヒラリー
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ヒラリー・クリントンは新しいアイデアや「新たな出発」を語っているが、クリントンにとっての大きな壁は、同じ党が3期連続でホワイトハウスを守るという難題。最後に成功したのは1988年だ。

さらに重要なのは、クリントンと彼女の夫は、民主党の既得権層を代表する典型的人物という事実だ。有権者がワシントンを非常に軽蔑する今、非常に危険な立ち位置だ。

「ブルックリン出身の74歳の社会主義者がこれほど人気を得るのは理由がある。既得権層への不満は天にわき上がるほど強く、クリントンはその既得権層の象徴なのだ」。 サンダースのメディア・アドバイザーで数十年来の友人、タッド・デヴァインの言葉だ。

トランプが現在、サンダースを一種の仲間と見なしているのも不思議ではない。サンダースは「不当だ」と叫んでトランプを非難するだろうか? その場合、支持者は同意するだろうか?

■トランプは変化する

議会で投票したこともなく、一貫性のある政見もないということは、裏返せば、その時々で立ち位置を変えられるということだ。商売の達人トランプは、これから中産階級のご機嫌を取りにかかるだろう。

信じたくない現実だが、抜け目なく実現するだろう。トランプへの期待や要求があまりに低いため、彼は身動きが非常に取りやすい。

■大票田を取りこぼさない

衝撃的だが、彼のあまりに人種差別的な、さらには暴力すら否定しない言動からして、トランプは秋の大統領選挙のレースでも、それほど出遅れていない。

選挙人団の分布を見ても、トランプの当選は不可能とは思えない。アリゾナ州は例外かもしれないが、2012年のような、共和党が強い州でトランプが取りこぼしそうな州はほとんどない。

民主党の大票田となっている州でも、少なくとも5カ所はトランプが互角に戦えそうだ。特にかつて「レーガン民主党員」と呼ばれた人々が多い、フロリダ州、オハイオ州、バージニア州、ウィスコンシン州、そしてペンシルベニア州だ。

このような選挙人をすべて合計すると、トランプをホワイトハウスに送ってもおつりが来る。

ボブ・ケイシーはトランプから自分の地盤を懸命に守ろうとするだろうが、成功する保証はない。

LGBTブームの先に、牧村朝子さんが考えること 

4月29日から5月8日まで開催されている、セクシュアル・マイノリティが前向きに生きられる社会の実現を目指す「東京レインボープライド2016」。

今年のテーマは「Beyond the Rainbow ~LGBTブームを超えて~」です。LGBTという単語が日常で聞かれるようになった昨今、ブームの先には何があるのでしょう。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字。今は「性的少数者」とほぼ同じ意味で使われることが多いようです。

フランス人女性と国際同性結婚をしているタレント・文筆家の牧村朝子さんが語ります。
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■LGBTは「当事者」だけの問題ではない

――ここ数年、LGBTという言葉を耳にする機会がずいぶん増えましたよね。

もうすっかり時事用語になりましたよね。WHO、NATO、LGBTみたいな(笑)。私がいわゆるカミングアウトをしたのは4年前ですが、当時はどこかで書いたり喋ったりするときにLGBTって言葉はそのまま使えませんでした。解説を添えてくださいとか、別の言葉に言い換えてくださいとか言われました。

でも今は雑誌の特集がLGBTだったりする。NHKも使ってるし、国会質問にも出てくるし、法務省はLGBTQって使ってますけど、すごいですよね。広がりが。

――LGBTへの理解が広がることは望ましいことだと思いますが、逆に危惧していることはありますか。

LGBTという言葉が人間の種類の名前だと思わないでほしい、ということです。きっとこの先、LGBTニュースメディアやLGBT向け商品などがどんどん登場してくるでしょう。でもLGBTについて勉強していくと、あることに気づくと思います。結局、LGBTって言葉が指しているものは性のことであって、肉体を持って生きている限り、性について当事者じゃない人はいないということ。

たとえば、同性愛嫌悪の強い国では「お前はゲイだ」と言われて殴られたり、死刑にされたりすることがある。でもその被害を受けているのは、必ずしもゲイの人とは限らないんです。ゲイに見える人、ゲイだということにされた人である場合だってあるんですよ。

――LGBTかどうかは重要ではない、と。

海外の例じゃなくても、今では日本でもLGBTに対するいじめ問題の研究や啓発活動がされていますよね。それは大切な素晴らしいことですけど、でも「LGBTの人たちを守ってあげよう!」目線では根本解決しないんですよね。「あいつ、ゲイでもないくせになよなよしやがって」とか「ノンケのくせに私たちLGBTの何がわかるの!?」みたいなことが、「あの人たちLGBTを理解してあげよう」と指差すような風潮の中では、生まれてしまいますから。

だから私は「LGBT当事者」という言葉はなるべく使わないようにしています。男/女らしくないからおかしい、って結局は性のことでしょう? 望む望まざるに関わらず全員が部外者ではないんだ、ということは意識していかないといけないと思います。だから「LGBTの人たちの問題」という風に切り分けて見ないほうがいいのではないでしょうか。

■「フランスに比べて日本は~」論法は使いたくない

――牧村さんは2012年からフランス人のパートナーと同性婚をしていますが、日本とフランスで生きやすさの違いを感じることはありますか。

制度上のことは大きいですよね。たとえば私と彼女が一緒に家を買いたいとなったときに、日本で共同名義で住宅ローンを組むことは大変難しい。そういうことはあります。でもだからといって、「フランスは愛の国だから寛容。それに比べて日本は!」みたいな物言いの論法を絶対に私はしません。

フランスでも「ゲイだから」というだけの理由で殴られて顔パンパンになっている人、家から追い出された人、水をかけられる人、殺される人だっている。どこの国にいるかということじゃなくて、どんな人とどういう風につきあうか、自分がどう物事を見るかに尽きると思います。だから日本で抱えている問題がフランスに行ったら解決した、あるいはフランスの問題が日本で解決したという風にはあまり思いません。

■「(不)可能な子供、朝子とモリガの場合」で感じたこと
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――メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞した「(不)可能な子供、01:朝子とモリガの場合」では、牧村さんとパートナーのモリガさんの遺伝子を解析してふたりの子供の姿が映像化されていましたね。賛否両論を巻き起こした作品でしたが、どんな心境でしたか。

あれをやっているときっていうのは……やっぱりすごく、感傷的でしたね。自分が妊娠しているような気がして、本当にこの子がここにいる気がしていた、というか。あんまり虚実の区別がなくなって、すごく感情が動く体験でした。

でも今はアルバムを閉じた感じです。アート作品として受け止められるようになりました。モリガは徹頭徹尾、「これはアート作品だから」と言っていたんです。「私の子どもにこれから会うんだとか、そういう気持ちは持っていない。でもアートとしての作品は楽しみだね」と言ってくれて。その考え方が私を救ってくれましたね。

■家族という共同体は、そんなにも「性別」が重要ですか?

――2016年4月にはアメリカ全州で同性カップルが養子を迎えることが合法になりました。子供を持つ、養子を迎えるなどの選択肢は現時点でありますか。

今は考えていません。それは私たちが同性同士だからということが理由じゃなくて、単純にお互い今は仕事を頑張りたいので。そもそも今、所属事務所の女子寮で暮らしているので、さすがに寮で子どもは育てられませんよね。

――日本でも2015年に渋谷区・世田谷区で同性パートナーシップを認める取り組みが始まりましたが、これからの日本の結婚・家族制度に望むことは。

やっぱり一回きちんと同性婚というものも含めて、今の日本の結婚制度がどうしてそんなに「性別」にこだわりまくっているのか、ということは改めて見直さないといけないと思います。女が16歳、男が18歳という婚姻年齢や、夫婦別姓の問題などについてもそうですよね。

話し合った結果として「それでも女16、男18でこれからもいきます」という結論に達したのならまだいいんですよ。でも「そういうもんでしょ?」という感じで続いてきただけにしか思えないので。公的な場でも、私的な場でも、話し合いが足りていないのではと感じています。

ふたりの人間が協力しあって、家族として生きていくことに、そんなに性別が関係あるのかなあ、って私は思っています。
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12~13歳で結婚するなんて、おかしい!シリア難民の少女が児童婚を否定!

オマイマ・ホシャンさんがシリア内戦のために家族と逃げなければならなくなったのは、彼女が11歳の時だった。一家は2012年にシリアの首都ダマスカスを離れ、世界最大級のキャンプの一つ、ヨルダンのザータリ難民キャンプに避難した。

キャンプに到着した時、ホシャンさんは、勉強を再開して新しい友人をつくることに関心があった。しかし教室で、彼女は困った問題に直面した。
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「6年生になった時、女の子たちが、12歳か13歳の幼い年齢で結婚する話を聞くようになりました。彼女たちは学校に来ては、別れの挨拶をしたものでした」。15歳になったホシャンさんは4月、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で語った。「彼女たちは大きな間違いを犯している、と思ったことを覚えています」。

親しい友人の一人だったバスマさん(既に名前は変わってしまったが)が、「14歳で結婚することになっている」と打ち明けた時、ホシャンさんの怒りは頂点に達し、ホシャンさんを行動に駆り立てた。

「私たちはいつも一緒でした。彼女は私たちのクラスで、最も優秀な生徒の一人でした」とホシャンさんは振り返った。「彼女は結婚を望んでいませんでしたが、彼女の両親は、それが彼女にとって最善の選択肢だと思っていました」。

バスマさんは結婚し、学校を退学した。ホシャンさんは二度と彼女に会うことはなかった。自分は決して同じ運命に耐えることがないようにしようと、ホシャンさんは誓った。そして、これ以上キャンプ内で児童婚が増えるのを避けるために、自分でできる全てのことを試みた。

2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの存在が、ホシャンさんを勇気づけた。母親がくれたマララさんの自伝「私はマララ」が、きっかけだった。

ホシャンさんは児童婚のリスクを調査し、友人と同級生に、その情報を親たちと共有するよう促した。

また、ホシャンさんは同年代の少女たちのための絵画教室や音楽、演劇のワークショップを組織し、アートをはじめとする創造的なトレーニングを通じて、この問題に立ち向かおうとした。少女たちが児童婚を拒絶し、代わりに教育を求めるよう説得することは上手くいっているとホシャンさんは信じている。
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シリアでは、内戦前も児童婚が行われていた。2011年には、18歳未満のシリアの少女たちの13%が結婚していたと推定されている。しかし、ロンドンを拠点とする国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は、ヨルダンにおけるシリア避難民の児童婚率が「“驚異的に”増加した」と報告。登録されているだけでも、18歳未満の花嫁が結婚した割合は、2011年の11%から2013年には25%にまで上昇したとされる。国連児童基金(UNICEF)の報告書では、2014年の第一四半期ではさらに、31.7%まで増加したことが明らかになった。

セーブ・ザ・チルドレンの報告書は、児童婚がシリアの難民キャンプ、そしてイラクとレバノンのコミュニティーで増加し続けていることも示唆している。

ヨルダンの法律では、結婚は18歳から可能となる。しかし、UNICEFによると、この王国で結婚した人の総人数はここ10年間、子供の人数を含んでいるものだという。この国では10人の少女のうち1人以上が、18歳になる前に結婚しており、これは、ヨルダンにいるシリア避難民の少女たちの中で結婚率が上昇していると共に、児童婚が一般的に容認されていることを意味する。

UNICEFがヨルダンで行なった調査では、取材対象となった全ての宗教的指導者たち(シェイク(導師)、イマーム(指導者)、 シャリア法の裁判官)が、イスラムの教義・思想の観点から「児童婚は容認できる」と述べた。

セーブ・ザ・チルドレンは、両親が娘たちの児童婚を決める理由についても紹介。それらのなかには、食い扶持を減らすことや、性的暴力から少女たちを守ることが含まれていた。
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しかしホシャンさんは、児童婚の影響について、これらの理由とは完全に異なる見方をしている。少女が若くして結婚すると「彼女たちの将来は失われ、破滅させられる」とUNCHRに述べた。「これこそが、私が児童婚を許せない理由なのです」

ホシャンさんは、いつか自分も結婚したいと考えているが、「それは教育を受けた後だ」と語った。そして「できることなら、結婚後はもうザータリには住みたくないです」と。
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