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「廃棄前のもの」を売るスーパーマーケットがデンマークで大人気

他のお店が欲しくない商品を販売するスーパーマーケットが、デンマークのコペンハーゲンにオープンしました。

そのお店「ウィー・フード(WeFood)」は、賞味期限が近い、ラベルが間違っている、包装に傷や汚れが付いていたという理由で他のお店が取り扱わない商品を売ります。

店頭に並ぶのは、合法かつ安全に消費できる食品や化粧品、家庭用品。価格は普通のスーパーよりも30〜50%安いそうです。

ウィー・フードは、ホームレス支援施設に余った農産物を配るNPO「フードバンク」と、貧困・エイズ・飢餓の撲滅に取り組む慈善団体「ダン・チャーチ・エイド」との共同事業です。ダン・チャーチ・エイドの広報担当ニコライ・ソンダーガード氏によると、全ての利益は同団体の発展途上国での活動に充てられるということです。

オープンして以来、開店前に行列ができているそうで、お店は既に成功しているようですね。  
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開店セレモニーには、デンマークの環境・食糧大臣エヴァ・ケアー・ハンセン氏も出席し、大量の食品廃棄物を減らす同店の取り組みを称賛しました。調査によると、デンマークでは毎年約70万トンの食品が廃棄されているそうです。

食品廃棄は現在、世界中で問題になっています。

私も飲食関連のお店でアルバイトした経験がありますが、大量のご飯などを釜ごと廃棄していました。これを食べれない人たちに渡す手立てはないものかと、真剣に思っていましたね。

国連の世界食糧計画によると、世界中で約7億9500万人が栄養不足に苦しんでいるそうです。しかし、世界で生産される全食品の約3分の1にあたる約13億トンが、毎年無駄にされたり廃棄されたりしています。食品の廃棄には年間約1兆ドル(約113兆円)かかっていると国連は述べています。

食品廃棄は、気候変動の一因にもなっています。食品の生産、流通、消費、廃棄には大量のエネルギーと水が必要で、アメリカでは排出される温室効果ガスの40%以上を、食品の生産、流通、廃棄が占めている、とアメリカ環境保護庁は発表しています。

また、国連の2013年の統計によると、消費されなかった食品が大気中に排出する温室効果ガスは、毎年33億トンにものぼるそうです。

フランスでは、大手スーパーマーケットがまだ食べられる食品を廃棄することを禁じる法案が5月21日に全会一致で可決されましたが、イギリスでも食品廃棄を減らすための動きが見られます。

ロイターによると、イギリスの大手スーパーチェーン「Tesco」はチェーン店のうち10店舗で、これまでは廃棄していた売れ残り食品を、DVから逃れて来た女性を保護する施設や貧しい家庭の子供向けに朝食を提供する施設に寄付する活動を始めました。

日本でも賞味期限とか消費期限とか言わずに、食べれるものは必要なところに提供すべきだと思います。
グルメに目が肥えたセレブがいる一方で、その日の食べ物に困っている人たちもいることを日本は知るべきです。

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