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東京で地鳴り相次ぐ!地震の前兆なのか?地鳴りとは?

正式にニュースでは出ていませんが、1月5日の午前から都内各地で地鳴りの報告のツイートが相次いでいます。特に東京23区での報告数が圧倒的に多く、「ゴ・ゴ・ゴオオオーーという音」「飛行機のような音がした」「地下鉄かと思った」というようなコメントが多く見られました。

地震や火山活動の前には地鳴りが聞こえる場合があり、今回の地鳴りを地震の前兆と指摘する声もあります。

事実、2015年12月26日に東京湾を震源とする有感地震が5回連続した時にも「地鳴りが聞こえた」というツイートが多数ありました。5日の昼過ぎの時点でも地鳴りの報告数は多く、ちょっと不気味な現象だと言えるでしょう。

東日本大震災や阪神淡路大震災の直前に「ゴゴゴゴ・・・」という地鳴りの音を聞いたという話を聞いたことがあります。

しかし、はたして地鳴りとは大地震の前兆現象なのでしょうか?

地鳴りが発生する原因と地震との関係について調べてみましょう。

まず、地鳴りとは何なのでしょう?

地震は地面そのものが揺れ、「ドドド…」というような音を発します。
対して地鳴りは「ゴゴゴゴ…」という音が地面から聞こえてくるが、地面は揺れることはありません。


ある震源地で地震が発生すると、その地点を中心にP波とS波と呼ばれる振動が同時発生します。

P波の特徴は「スピードが速く、エネルギーは小さい」というもの、対してS波の方は「スピードが遅く、エネルギーが大きい」といえます。

地震が起きると、まずP波が観測地点(自分のいる場所)に到達します。エネルギーの小さな振動によって家具がカタカタと揺れたり、窓ガラスが小さく揺れます。その後に本震ともいえるS波が到着!エネルギーの強いS波によって、家屋全体が大きく揺れる。地震はほぼすべてこのパターンで発生します。

小さい揺れ→大きな揺れ、このP波とS波のスピードの違いを利用して、地震速報は地震の到来を予測することが出来るのです。

地震発生後、最初に訪れるエネルギーの小さなP波、これが地鳴りの正体だと言われています。
P波のエネルギーで地面奥深くにある地層や鉱石が振動することで、振動無く地面全体が音を発する場合があるのだそうです。

もし、P波が原因の地鳴りを感じたとしたら、その直後にはS波による本震が訪れるはずです。

しかし、地鳴りが発生しただけで、その直後に本震が来なかったとしたらどう解釈したらいいのでしょう?

少なくともただ一度発生した地鳴りをもって、地震がくるかも!?と怯えるのは早計でしょう。

人間の心理として恐怖感が恐怖をあおってしまう場合もあります。地鳴りのツイートがツイートを呼び拡散されていくうちに、尾びれがついて違う情報になってしまう可能性もあるので、やはり気象庁などの正式な情報を常にチェックすることが大事ですね。

もし本当にP波の影響による地鳴りだったとしても、その直後に地震が発生しなければ問題はありません。

気を付けなければならないのは、地鳴りの回数です。

発生した地震がとても小さな規模だった場合は、P波・S波とも地鳴りとしてしか感じ取れない場合もあるかもしれません。

そんな、体感できない地震が頻発していたとしたら、それは大地震の前兆現象である可能性があります。
実際に東日本大震災の直前には、震源地を中心に小さな地震が頻発していたことが知られています。

地鳴りが増えたり、震度3以下の地震が増えることが、大地震発生の前兆現象という可能性はあるでしょう。 地鳴りが起きたこと自体は、その原因が何であれ大地震の前兆現象ではないので、むやみに心配する必要はないと思われますが、もしもの場合の心の準備だけは必要ですね。

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