「神様なんかくそくらえ」ホームレスから主演女優へ アリエル・ホームズNYストリート暮らしの破滅的日々
2014年の第27回東京国際映画祭でグランプリと最優秀監督賞のダブル受賞したサフディ兄弟(ジョシュア&ベニー・サフディ監督)の話題作「神様なんかくそくらえ」が、26日から公開されます。
この映画の特徴は、なんといってもニューヨークのストリートで暮らしたアリエル・ホームズさんの実体験を基に、本人がヒロインを演じ、若者の破滅的な恋愛と刹那(せつな)的な日々を斬新な映像で表現しているところでしょう。
インディペンド映画界の新鋭であるサフディ兄弟が、この作品を手がけたきっかけが、シリアスでドラマのようなのです。
サフディ兄弟は別の映画の調査のため、マンハッタンの問屋街ダイヤモンド・ディストリクトを訪れていました。
ある日、ジョシュアは、地下鉄の駅に向かう“美しい少女”を見かけ、進行中の映画に出てくれないかと交渉をします。
話を進めていく中で、彼女がホームレスだと分かり、ミステリアスな恋人イリヤとの話を聞いたジョシュアは、彼女に関するプロジェクトができるかもしれないと思い立ちました。
しかしその後、彼女と連絡が取れない日々が数週間続くと、「自殺未遂をして、精神病棟にいた。今ちょうど出てきたところだ」と連絡がくるのです。
この出来事をきっかけに、彼女の人生を映画にしなければいけないと確信したサフディ兄弟は、彼女に自伝を書くように依頼し、彼女が書いたのが手記「Mad Love in New York City」。
その彼女による手記をベースに、サフディ兄弟が脚本を書き、完成した映画が本作『神様なんかくそくらえ』なのです。
主演のアリエル・ホームズさんはカリフォルニア生まれ。
ドラッグユーザーだった母は、彼女の面倒をみることができずに、10歳までは、おじとおばに面倒をみてもらっていました。
10歳の頃には母がどうにか仕事をできるようになり、彼女を引き取ってくれて一緒に暮らし始めましたが、精神病とアルコール中毒にもなり、狂気に陥ってしまいました。
16歳のときに、(作品内ではケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる)イリヤと出会い、レイヴをやりはじめました。
マンハッタンとニュージャージーを行き来しながら、レイヴカルチャーを楽しんでいたのですが、その頃に住んでいたアパートが焼けてしまって、自分たちで生計が立てられなくなってしまいました。
そうして、路上生活をするようになったのです。そんなヘロインにハマってしまっていた路上生活時代に、監督のジョシュアに出会って、一緒に映画を作ることになったのだそうです。
彼女はこの映画について「演じようと思うから大変なのであって、私は自分のままでいたのでそんなに大変ではありませんでした。カメラの前で緊張することもなかったですね。恐らく、14歳からホームレスとして路上でうろうろしながらいつも人に囲まれていたし、最近までは生活の中にプライバシーというものがなかったので、そういうことも影響しているのでしょう。」とコメントしています。
ドラッグにしか頼れず、刹那的に生きるしかない若者が街角で暮らしているという事実は衝撃的ですが、彼女のそれでも前向きに生きようとする心に応援したくなります。
この映画の特徴は、なんといってもニューヨークのストリートで暮らしたアリエル・ホームズさんの実体験を基に、本人がヒロインを演じ、若者の破滅的な恋愛と刹那(せつな)的な日々を斬新な映像で表現しているところでしょう。
インディペンド映画界の新鋭であるサフディ兄弟が、この作品を手がけたきっかけが、シリアスでドラマのようなのです。
サフディ兄弟は別の映画の調査のため、マンハッタンの問屋街ダイヤモンド・ディストリクトを訪れていました。
ある日、ジョシュアは、地下鉄の駅に向かう“美しい少女”を見かけ、進行中の映画に出てくれないかと交渉をします。
話を進めていく中で、彼女がホームレスだと分かり、ミステリアスな恋人イリヤとの話を聞いたジョシュアは、彼女に関するプロジェクトができるかもしれないと思い立ちました。
しかしその後、彼女と連絡が取れない日々が数週間続くと、「自殺未遂をして、精神病棟にいた。今ちょうど出てきたところだ」と連絡がくるのです。
この出来事をきっかけに、彼女の人生を映画にしなければいけないと確信したサフディ兄弟は、彼女に自伝を書くように依頼し、彼女が書いたのが手記「Mad Love in New York City」。
その彼女による手記をベースに、サフディ兄弟が脚本を書き、完成した映画が本作『神様なんかくそくらえ』なのです。
主演のアリエル・ホームズさんはカリフォルニア生まれ。
ドラッグユーザーだった母は、彼女の面倒をみることができずに、10歳までは、おじとおばに面倒をみてもらっていました。
10歳の頃には母がどうにか仕事をできるようになり、彼女を引き取ってくれて一緒に暮らし始めましたが、精神病とアルコール中毒にもなり、狂気に陥ってしまいました。
16歳のときに、(作品内ではケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる)イリヤと出会い、レイヴをやりはじめました。
マンハッタンとニュージャージーを行き来しながら、レイヴカルチャーを楽しんでいたのですが、その頃に住んでいたアパートが焼けてしまって、自分たちで生計が立てられなくなってしまいました。
そうして、路上生活をするようになったのです。そんなヘロインにハマってしまっていた路上生活時代に、監督のジョシュアに出会って、一緒に映画を作ることになったのだそうです。
彼女はこの映画について「演じようと思うから大変なのであって、私は自分のままでいたのでそんなに大変ではありませんでした。カメラの前で緊張することもなかったですね。恐らく、14歳からホームレスとして路上でうろうろしながらいつも人に囲まれていたし、最近までは生活の中にプライバシーというものがなかったので、そういうことも影響しているのでしょう。」とコメントしています。
ドラッグにしか頼れず、刹那的に生きるしかない若者が街角で暮らしているという事実は衝撃的ですが、彼女のそれでも前向きに生きようとする心に応援したくなります。
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