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国産初のステルス戦闘機「心神」 装備庁が初公開

防衛装備庁は28日、国産初のステルス戦闘機開発に向け、三菱重工業などが製造している「先進技術実証機」(通称・心神(しんしん))を、愛知県豊山町の同社小牧南工場で報道陣に初公開しました。

「心神」とは富士山の別称。

航空分野では戦前から高い技術を持っていた日本ですが、敗戦と同時に連合軍が各地に駐留すると、日本は航空機の製作はおろか、研究や運航までも10年間禁じられ、占領7年を通して各社は完全に解体され、他業種への転換を図られたという現実があります。

その後航空機開発が1957年(昭和32年)に解禁されたものの、時代はジェット機などの新エンジン機、大型の旅客機、超音速機など新たな時代への転換期であり、後発の日本の航空機産業が受けた技術的な打撃は非常に大きなものでした。

完全に出遅れた日本企業は、防衛庁向けにアメリカ製航空機のライセンス生産を手がけることで、失われた基礎技術を得ることとなったのです。

とくに自衛隊が保有している航空機はライセンス生産が多く、部品一つの価格をとっても高価であったり、ブラックボックスになって開封できない部品があったりという事実が、現在も存在します。

しかし最近ロケットにしろ航空機にしろ、やっと技術力が世界に追いついてきた感がありますね。

「心神」の第一特徴は、炭素繊維を駆使した敵レーダーに探知されず敵を捕捉できるステルス性。
国産成功例は米露中3カ国だけであり、繊維に加え耐熱素材、電子機器、小型燃料装置に象徴されるわが国の得意技術力を生かした点も特筆されます。
 
強い向かい風を受けても失速せず、旋回半径の著しい短縮を可能にしたエンジンの開発も、担当の重工大手IHIが成功し結果、軽量化を図り高い運動性を備えることができたのです。
 
将来、「心神」を基に戦闘機を国産にするか、共同開発に踏み出すかは未定ですが、国産力を持たないと相手にされず、共同開発にも加わることはできません。しかしある関係者のコメントは「国産可能段階で防衛技術基盤など国益を勘案し判断すればよい」と。

ただ、問題は残ります。「兵器鎖国」を転換し貿易に乗り出したのに、人材・技術・利益の流失を防ぐ法的管理スキームが日本にはないからです。

既に、日本メーカーと手を切り、自社と提携するよう誘惑する外国企業も増え始めているそうです。

技術の流出は国害です。

与党と野党でスキャンダラスな個人攻撃などしている場合ではありません。

優秀な技術や技術者の養成と保護には、国の威信をかけても取り組むべきだと思います。
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